「ATRN」さんの単独沖縄クルージングその1 大阪~種子島 9月1日~2日
ヤマハDFR-EXで、沖縄へ行こうと思い立った「ATRN」さん。
長距離クルージングの経験は、前年にヤマハYF-24で行った金毘羅詣で・・・
沖縄への冒険の旅は、インターネットで、先輩ボートオーナーの記事を検索する事から始まりました。
調べれば調べるほど不安な事ばかり・・・ルートは?係留地は?給油は?宿泊は?
今回の単独とは、すなわち・・・一人っきりで達成する事。
幾度も大時化に会い、転覆を覚悟した時の心細さは、いかばかりかと、察します。
大胆にも、一週間でのクルージング計画は、不慣れな夜間航行も、もちろん織り込み済みでしたが・・・
台風に阻まれ、一旦中断。
でも、避難させて頂いた屋久島・栗生港の皆さんの優しさに触れ、旅の楽しさを味わう事が出来ました。
自分と同じように、沖縄クルージングを計画される方に、ぜひ役立てて頂きたいとの思いで・・・
「ATRN」さんから頂いた航海日誌をご紹介します。
__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__・__
ウエダマリーナ出港前
9月 1日
19:20 ウエダマリーナ、出航直前マリーナの上田社長が特製デカ氷を沢山作ってくれていました。
クーラーボックスに沢山詰め込む。
3日4日は冷えたままでした。上田社長、デカ氷のプレゼント有難うございました。
初めての夜間航行です。夜って本当に何も見えないんです。
マリーナの水路を無事に通過、フロントガラス越しには何も見えないので・・・
窓から顔を出しながらの操船です。
20:30 北港新島沖で、南港フェリーターミナルから出航する、名門大洋フェリーを待ちます。
しばらくするとフェリーが来ました。フェリーについて行く作戦です。
本当にフェリーの後ろを走っていけるんだろうか?不安もあります。
ここから名門大洋フェリーの後ろを走る。フェリーは照明が明るく目印になりやすい。
備讃瀬戸東航路に
23:07 小豆島沖を無事に通過。
瀬戸大橋
9月 2日
00:19 瀬戸大橋 坂出市 通過。
ここまで順調 海況もベタ凪で走りやすい。
来島海峡大橋
02:34 来島海峡大橋 通過 中央の大きな光の物体が名門大洋フェリー。
来島海峡通過 ベタ凪で走りやすい。
潮流によって船の通る航路が入れ替わるらしいので、フェリーの後ろは安全です。
間違う事もありません。
船尾方向・東の空に朝日が
05:13 松山沖、ここで名門大洋フェリーと離れる。
フェリーは北九州市門司に行く模様 後ろ走って正解でした。有難かった。
東の空に朝日が昇ろうとしています。
伊予灘
05:35 伊予灘 初めての夜間航行は、無事に朝を迎える事が出来ました。
佐田岬沖
06:55 佐田岬沖 四国最西端 佐田岬の風力発電
佐田岬の潮流
07:29 佐田岬で急に海が荒れる。
通過しようとする地点がかなり荒れています。強い潮の流れを感じます。
愛媛県伊方町三崎港
07:54 佐田岬付け根の三崎港。
佐田岬沖から電話にて岸壁での給油が可能との事でお願いする。
次は、愛南かわうそ村の給油地点まで不安の為、燃料を注ぎ足します。
三崎港にて給油
07:58 有限会社松下石油店三崎ss 電話0894-54-0141
三崎港岸壁までローリーで来てくれました。
三崎港岸壁
07:59 三崎港
給油風景
08:04 初めての給油、233リットル給油。
大阪北港沖から12時間近く航行しているが、 夜間航行で緊張の為か眠くならず。
愛媛県南宇和・内海
08:52 愛南かわうそ村海の駅に向かう途中内海、 湾が複雑で浅瀬に注意します。
御荘(ミショウ)湾
09:34 愛南かわうそ村、海の駅のスタッフさんが御荘湾の複雑な入り江の入口まで・・・。
ボートで迎えに来て下さいましたすごく感謝です。
海鮮鉄板・海蛍
09:44 愛南かわうそ村 海の駅なんです。(愛媛県南宇和郡愛南町御荘菊川2366)
海蛍というお店もありまして、食事も可能です。時間があれば海鮮料理食べたかった。
ローリーの横にいらっしゃる方が奥さんと娘さんです。
かわうそ村 海の駅
愛南かわうそ村の社長さんと可愛いお孫さんです。
社長さんはとても良い方でした。
男っぽくて、優しくて、格好よい方でした。
給油中
2度目の給油、400リットル給油 愛南かわうそ村 0895-70-4015
大阪から出航前に給油の手配をお願いしていたので、とてもスムーズでした。
終始、娘さんとの電話のやりとりはスムーズで、
沖の海況などリアルタイムに教えていただきました。
帰りも給油の予約をしていたのですが、豊後水道が荒れてしまい行く事が出来ませんでした。
(それでも電話での対応は素晴らしく、是非、また寄りたい海の駅だと思いました。)
日向灘
13:16 宮崎沖を走る ベタ凪で走りやすい 真ん中に見える白いのが宮崎シーガイヤ
宮崎日南沖
14:03 宮崎日南沖 燃料が半分近くまでなるが、そのまま種子島を目指す。
海況はここら辺りからベタ凪ではなくなります。 それでも問題なく走れます 。
鹿児島県志布志湾沖
15:04 志布志湾近くで波がまた大きくなる、それでも問題なく走れます。
GPSに種子島が見えてきました 。
種子島接近・到着
16:32 かなり種子島に近づきました。海況はベタ凪になる。燃料も問題なさそうで安心。
西之表の港内に接岸する為に、事前に港湾に接岸許可の連絡をいれていました。
着岸場所に港湾の担当さんが来てくれるとの事で、 時間を約束していたが・・・
大幅に遅れてしまい迷惑をかけてしまった。
ギリギリまで待機していただいたが・・・
申し訳なく、着岸場所を給油の方に伝えてほしいとお願いする。
17:30 生まれて初めての種子島接岸。
スムーズに伝達され、着岸場所には給油スタッフの方がローリーで待機していてくれた。
港湾電話番号 0997-22-0894 16時まで・・・
給油は種子島石油株式会社さんに出航前から連絡を入れていました。
西之表港岸壁までローリーで来てくれます。
3度目の給油、600リットル給油。 種子島石油西之表給油所 0997-22-1345
港に係留させていただき、早朝まで宿泊する予定
19:30 ホテルニュー種子島に到着 ここも事前に予約していました。
チェックインを済ませてホテルの中で食事をし、部屋で風呂を入った。
22:30 干満差やボートの係留が気になり、ホテルをチェックアウトする。
風呂に入れただけでも良かった。
23:00 ボートの中で睡眠
つづきは・・・ 「ATRN」さんの単独沖縄クルージングその2へ